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五月みどり
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なぜか評判が悪いようだが、なぜなんだろう。後期傑作群の第2作である。全体を覆う哀感は後期ならでは。喜劇的な要素は随分後退してしまったが、すこしも物足りなさをを感じさせない。相性の悪そうな秋吉久美子だが、これが実にいい。満男の存在感もでてきた。物語の終盤『人間は何のために生きているんだろう?』と寅に問う満男。寅はなんと答えたか?シリーズ屈指の名台詞。もっとも印象に残るシーンである。地味だがもっと見直されていい作品だ。
この作品を見て、山田洋次監督と秋吉久美子の相性の悪さを感じました。秋吉久美子演じる隆子は、化粧品を売りながら旅するセールスウーマンで、陰のある女だけに、上手く描けば「あじさいの唄」のいしだあゆみのような印象的な役柄になったのにと残念です。美保純がこの作品を最後に寅さんシリーズから引退してしまったのも寂しいです。
TV版『日本沈没』主題歌「明日の愛」(作曲:筒美京平)のために購入。
これと“必殺シリーズ”主題歌の3曲―「荒野の果てに」「旅愁」「さざなみ」―などを手に入れようと、かなり割り切って買ったものだったが、これが予想外にいいアルバムだった。
全体に、70年代の歌謡曲のカッコいい部分をかなり凝縮したような内容で、メロディーそのものの美しさとあわせ、聴いていて燃えたりしみじみしたり、さまざまな感情を味わえる。6曲を作曲し、アルバム全体のトーンを決定づけている平尾(昌晃)先生の絶好調ぶりを堪能できるのもうれしい(小川順子「夕陽」が地味に名曲)。
2のザ・ワンダースは尾崎紀世彦がいたコーラス・グループ。3を歌う“ハレンチ学園コーラス部”(!)のメインは児島美ゆき。「ゴルゴと呼ばれる男」は、さいとう・たかを御大自ら作詞。いくつになっても“永遠の女神”である五月みどり「ブギウギ小唄」は、阿久悠の職人技が冴える艶っぽい傑作だが、昔のテレコから聴いてるみたいな音質が残念すぎる(グラスロード「君は今青春」も同様)。「『新宿警察』のテーマ」はクニ河内によるグルーヴィーなインスト。当時、なかなか強烈なジャケ写がレコード屋の店頭でも印象的だったマッハ文朱の「必殺勉強野郎」は、意外にノリのいいディスコ歌謡でビックリ。柳ジョージ「『祭ばやしが聞こえる』のテーマ」は、これまでよく耳にしてきたものとは異なるテイクで、こちらの方がレアなのかもしれない。そして五木ひろしの3曲―「狼のバラード」「明日の愛」「旅人」―は、ベスト盤にはほとんど入らないと思うが、どれもいい曲。そうそう、TV版『日本沈没』といえば、挿入歌「小鳥」が入手困難なので、「明日の愛」といっしょになんとかしていただきたいところ。ついでに言えば、“必殺シリーズ”の主題歌コンピレーションも、もうそろそろ出てもいい頃合いなんじゃないかと思ったり。
伊藤麻衣子さんの演技は良くも悪くも「高校聖夫婦」の延長という感じ。あの生硬さがいい人はいいし、逆にそうでない人もいるでしょう。(私は前者です。)
驚いたのは、この作品の翌年に夭逝した堀江しのぶさんの演技力。性的に奔放な女性を演じているのですが、その「性」的なものが「聖」なるものに昇華されたような奥の深い演技でした。私の考えでは男にとって例のことは単なる欲求の充足ではなく、ある種の「礼拝」。
そこの部分を演じきった女優さんは、世界的に見ても稀だと思います。
逝去から20年の今、堀江さんの若い死を惜しむ気持ちが私の心の中で爆発しそうになっています。
五月みどりの画像と動画
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